高齢の親が一人暮らしをしていて、身体の衰えが心配になってきた方はいませんか?
私も2017年4月に実家で一人暮らしをしていた母を、自宅近くのマンションに呼び寄せました。
当時は杖なしで歩けていた母でしたが、同居後は身体の衰えが急激に進み、病院の送迎から買い物、家事まで様々なサポートが必要になりました。
この記事では、マンションで一人暮らしをする高齢親のサポートについて、7年以上の実体験をもとに具体的な内容や工夫、費用面での代替案まで詳しく解説します。
高齢の母をマンションに呼び寄せた経緯
2017年4月、実家で一人暮らしをしていた母を私の自宅近くのマンション3階に呼び寄せました。
当時の母は杖なしで歩行可能でしたが、高齢になり何かあった時にすぐ駆け付けられるようにしたかったのが理由です。⇒【体験談】86歳母を実家から近くのマンションに呼んだ理由と後悔ポイント
自宅から徒歩5分程度の距離にあるマンションを選んだのは、緊急時の対応を考えてのことでした。
しかし、実際にマンションでの一人暮らし生活が始まってみると、想像以上に私の負担は大きくなっていきました。
身体状況の急激な変化
マンションに転居してからしばらくすると、母の身体の衰えは想像以上に早く進みました。
最初は杖なしで歩けていたのが、杖が必要になり、その後は杖でも危険になってカートを使用するようになりました。
母は膝が変形しているため、長時間の歩行が困難で、立位保持も支えなしでは難しい状態です。
階段の昇降も困難になり、わずかな段差でも足が上がらなくなってしまいました。
病院への送迎サポートの実際
母が通院している診療科は内科、整形外科、眼科、歯科など複数あります。
内科は月1回、整形外科も最初は月1回(その後2か月に1回)程度の通院が必要で、すべて車で送迎しています。
病院選びで重視したポイント
病院はどこでも良いわけではなく、母の場合、選ぶ際に重視したのは以下の3点です:
駐車場があること
母は短距離でも歩行が困難なため、車での送迎は必須です。
駐車場がない病院は選択肢から外れてしまいます。
段差がないこと
足が上がらなくなった母にとって、階段や段差は大きな障害です。
支えても階段がきついため、バリアフリーの病院を選ぶ必要がありました。
口コミ評判が良いこと
医療の質も重要な要素です。
実際に諸事情で内科と整形外科は別のクリニックに変更しましたが、上記の条件を満たす病院を慎重に選びました。
高齢者向けの病院選びは、医療の質だけでなく物理的なアクセスも重要です。
身体機能が低下してから慌てて探すのではなく、早めに条件に合う病院を見つけておくことをおすすめします。
美容院への送迎で直面した課題
年1〜2回の美容院での白髪染めとカットも、意外に大きな課題でした。
最初は徒歩3分(私の足の場合、母は10分近くかかります)の美容院を利用していましたが、入り口の階段が問題となりました。
母の足腰の衰えが激しくなり、美容室まで歩けない、階段が登れないという事態になったため、別の美容院を探すことになりました。
美容院送迎の工夫
新しい美容院では、カット+白髪染めに1.5〜2時間かかることが問題でした。
車を長時間店の前に置くことはできないため、以下のような工夫をしています:
1. 母を美容院に送る
2. 私は一旦自宅に帰る
3. 施術が終わる頃にスマホで連絡をもらう
4. 迎えに行く
この方法で駐車場の問題を解決しています。
買い物サポートの変化
買い物についても大きな変化がありました。
最初は内科と整形外科のすぐ近くにスーパーや薬局があったので、母の診察中に私が買い物を済ませていました。
しかし、病院を変更したことで「ついでの買い物」ができなくなり、完全に私が代行するようになりました。
現在は週2〜3回、食材や日用品、薬などの買い物をすべて私が行っています。
・重い荷物を持たせる心配がない
・母の体調に関係なく必要な物を購入できる
・まとめ買いで効率的に買い物できる
・私の時間的負担が大きい
・母の好みと違う商品を買ってしまうことがある
・急に必要になった物への対応が難しい
日常の家事サポート
ゴミ出しサポート
ゴミ出しも最初は母がマンションの3階から1階のゴミ置き場までエレベーターを使って持って行っていました。
しかし、足腰が弱り(おまけに母は膝関節が変形している)片手に荷物を持って歩けない為、ゴミ回収日の朝に私がマンションに行き、ゴミ出しを代行するようになりました。
洗濯サポートの工夫
母は膝の変形により支えなしで立つことができないため、洗濯干しも困難です。
ベランダに物干し用のポールを設置しましたが、ベランダへの出入りが面倒なのか、部屋干しになってしまいました。
また、背が低いこともあり高い位置に干すのは無理なため、「母が洗濯、私が干す」という分担になりました。
しかし、洗濯も億劫になってきたようで、ちょくちょく、コインランドリーの利用も増えました。
食事サポート
食事は基本的に母が自炊していますが、ご飯は炊くのが面倒なようで、冷凍食品中心の内容です。
たまに私が外食に連れて行くこともありますが、移動の負担を考えると頻繁にはできません。
特に母は外出時は化粧やら身なりをきちんとしたい性格の上、準備が遅いので、11時に出発の場合も朝は5時に起きないと間に合わない、というのも頻繁に外出できない理由の一つです。
サポートを継続できた要因
7年以上にわたってマンションで一人暮らしをする母のサポートを継続できたのは、以下の3つの要因が大きいと感じています:
①自宅近くのマンションに呼んだこと
徒歩5分の距離だからこそ、毎日のサポートが可能でした。
②仕事の条件が良かったこと
ネット関連の自営業で時間の融通が利いたため、病院の送迎や急な用事にも対応できました。
③私が健康だったこと
私自身が健康で、親のサポートを問題なくできたことも重要でした。
④認知症がなかったこと
身体の衰えはあっても、認知症がないため意思疎通ができることは大きなメリットでした。
実家で一人暮らしをしていた時には考えもしなかった用事の増加です。
病院の送迎、買い物、家事サポートなど、想像以上に時間と労力が必要でした。
代替案・他の選択肢
私の場合は上記の条件が揃ったためサポートを継続できましたが、親が遠方に住んでいる場合や自由に時間が取れない場合は、お金はかかりますが代行サービスを利用するしかないのではと思います。
| サービス内容 | 代替手段 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| 買い物 | ネットスーパー | 配送料300〜500円/回 |
| 外出・通院 | タクシー・介護タクシー | 1,000〜3,000円/回 |
| 洗濯・食事準備 | 家事代行サービス | 月2〜5万円 |
| 病院 | 在宅診療・訪問診療 | 月1〜3万円 |
| その他の用事 | 便利屋サービス | 3,000〜10,000円/回 |
今後の検討事項
現在は何とか在宅でのサポートを継続していますが、今後さらに身体機能が低下した場合や介護度が上がった場合は、より専門的なサービスの利用も検討する必要があります。⇒その後、在宅介護の限界を感じ、母親を老人ホームに入居させました。
・早めの住居確保:親の身体機能が低下する前に、サポートしやすい場所への住居確保を検討しましょう
・サポート体制の準備:自分だけでは限界があるため、代行サービスの情報収集も早めに行いましょう
・費用面での準備:代行サービス利用時の予算を事前に確保しておくことが重要です
・健康管理:サポートする側の健康管理も忘れずに行いましょう
高齢親のサポートは長期間にわたります。
一人で抱え込まず、利用できるサービスは積極的に活用し、自分自身の負担を軽減することも大切です。
まとめ
マンションで一人暮らしをする高齢親のサポートは、想像以上に多岐にわたり、時間と労力を要します。
私の場合は自宅近くに住んでもらい、仕事の融通が利いたため継続できましたが、すべての方に同じ条件が揃うわけではありません。
重要なのは、早めの準備と代替案の検討です。
親の身体機能が低下してから慌てるのではなく、元気なうちから将来のサポート体制について話し合い、必要に応じて専門サービスの利用も視野に入れておくことをおすすめします。
高齢親のサポートは決して一人で抱え込むものではありません。
利用できるサービスを上手に活用しながら、親にとっても自分にとっても負担の少ない方法を見つけていくことが大切です。

