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【体験談】86歳母の一人暮らし高齢者賃貸マンション探し失敗談と成功のコツ

一人暮らしの高齢者のマンション探し 高齢者の住まい

高齢の親御さんの住まい探しでお困りではありませんか?
一人暮らしが心配になった親を自宅近くに呼び寄せたいけれど、高齢者向けの賃貸物件探しは想像以上に大変です。
私も2017年春頃、86歳の母を実家から呼び寄せるため、賃貸マンション探しに奔走しました。
この記事では、高齢者の賃貸マンション探しの実体験をもとに、不動産業者選びのポイント、内見時の注意点、契約時の落とし穴、そして入居後に分かった問題点まで詳しく解説します。

母の引っ越しを決めた経緯と希望条件

2017年春頃、実家で一人暮らしをしていた86歳の母に見守りが必要になりました。
毎日の安否確認や通院の付き添いを考えると、やはり近くにいてもらう方が安心です。

そこで母が住む賃貸マンションを探すことにしました。
希望条件は以下の通りです。

・私の自宅から徒歩10分以内
・近くにスーパーやクリニックがある
・エレベーター付きの建物
・車の駐車が可能
・法人契約ができる
・静かな環境
・家賃は月10万円以下
・間取りは3LDK(事務所兼用予定)

当時、私は自宅で法人登記をしていましたが、マンションの部屋を法人登記にして事務所と母の住まいを兼用しようと考えていました。
そのため3LDKという広めの間取りを希望していたのです。

不動産業者選び:5社回って分かった良し悪し

賃貸マンション探しはまず不動産業者選びから始まります。
駅前を中心に目についた不動産屋に飛び込みで入り、合計5社を回りました。

最悪だった大手不動産業者

1社目は大手の不動産業者でしたが、これがひどいものでした。
店内に人がいるにも関わらず、こちらが入店しても完全に無視。
「よくこれで営業できるな」とあきれてしまいました。

接客態度が悪い業者は、その後の対応も期待できません。
すぐに店を出ました。

信頼できた地元密着型の業者

最終的に契約した業者は地元密着型の不動産屋でした。
接客したスタッフが好印象でした。

不動産業者選びのポイント
・複数の業者を回って比較する
・地域密着型の業者は地元情報が豊富
・事前にネットで口コミをチェックする(当時の私はこれを怠りました)

物件探しと内見:10件紹介、5件内見の結果

条件を伝えると、業者から10件の物件を紹介してもらいました。
その中から5件を実際に内見しました。

内見で発覚した問題物件

ある物件では、和室の畳を歩くとぼこぼこしていました。
営業マンに指摘すると「全く問題ない」という対応。
明らかに床の状態が悪いのに軽視する姿勢に、この業者は信用できないと判断しました。

高齢者一人暮らしを理由に断られた物件

私の自宅から徒歩7分という理想的な立地で、近くにスーパーやクリニックもある物件が見つかりました。
法人契約を申し込みましたが、結果はダメ。
理由は「高齢者の一人暮らし」でした。

法人契約で会社の社宅扱いでしたが、大家さんが「高齢者の一人暮らしは何かあると面倒」と二の足を踏んだようです。

最終決定した物件

別の不動産業者で再度探し、私の自宅から徒歩10分の物件で契約できました。
今度は入居者名義を私と母親の連名にしたのが良かったのかもしれません。

物件詳細:
・築30年のマンション
・3階建ての3階部屋
・3LDK
・家賃8.5万円+管理費1万円

築年数は古いですが、マンションの景観はそこまで古くありません。
2LDKも考えたのですが、不動産屋のスタッフは、2LDKは中々ないということだったので断念しました。

階数選択:母の判断が正解だった

マンションは3階と7階が空いていました。
私は見晴らしの良い7階を考えていましたが、母は3階を希望。

エレベーターがあるので何階でも問題ないと思っていましたが、母の判断は正解でした。
停電や災害時には下層階と上層階では負担が全く違います。
また、上層階は昇り降りに時間がかかるのも事実です。

低層階を選ぶメリット
・災害時の避難が容易
・停電時でも階段利用が現実的
・エレベーター待ち時間が短い
・外出時の負担が少ない

契約と初期費用

契約は私と母親の連名で2年契約としました。
初期費用の内訳は以下の通りです。

・礼金:20万円
・仲介手数料:約5万円(半月分)
・前払い家賃1か月分:約10万円
初期費用総額:約35万円

月額費用は家賃8.5万円+管理費(共益費)1万円で合計9.5万円。
予算の月10万円以下はクリアできました。

入居後に分かった問題点と対処法

実際に住み始めてから分かった問題がいくつかありました。

設備面の問題

浴槽が深い
築年数が古いマンションのため、浴槽が現在の基準より深く作られていました。
後に母が転倒してから足が上がりにくくなったため、浴槽の出入りに介助が必要になりました。

追い炊き機能なし
風呂の追い炊きができませんでした。
ただし、母一人が入浴するだけなので、お湯を溜めてすぐ入れば特に問題はありませんでした。

構造面の問題

部屋間に段差あり
部屋と部屋の間に段差がありました。
高齢者なのでつまずかないか心配でしたが、母は「問題ない」と言い、実際に転んだことは一度もありませんでした。

内見時にチェックすべき高齢者向け設備
・浴槽の深さと手すりの有無⇒これは普通のマンションでは望めません。
・部屋間の段差
・トイレの手すり⇒これは普通のマンションでは望めません。
・玄関の段差

失敗談と後悔していること

振り返ってみると、いくつかの失敗や後悔点があります。

私の失敗談・後悔点1. 法人登記の件
賃貸マンションは基本的に法人登記できないことを事前に知らなかったため、3LDKを借りる羽目になりました。
今なら自宅以外で法人登記する場合、バーチャルオフィスという選択肢があります。2. 事前調査不足
当時はネットにそれほど詳しくなく、口コミ情報も全く調べませんでした。
今なら事前に不動産業者の評判を調べてから行くでしょう。3. 設備の確認不足
浴槽の深さや追い炊き機能の有無など、高齢者にとって重要な設備を十分チェックしませんでした。

同じ状況の方へのアドバイス

私の経験を踏まえ、高齢者の賃貸マンション探しをされる方へのアドバイスをまとめます。

事前に調べておくべきこと
・高齢者向けのバリアフリー設備について⇒これについては、通常のマンションでは期待できません。高齢者向けのマンションになりますが、その分、家賃は高くなります。
・法人登記の可否(必要な場合)
・不動産業者の口コミ・評判
・周辺環境(病院、薬局、スーパーの場所)⇒親が元気なうちは徒歩で行ける範囲にあると、その分、こちらの負担も減ります。
・複数の業者を比較検討する
・地域密着型の業者は情報が豊富
・事前にネットで評判をチェックする内見時の確認ポイント
・部屋間の段差
・車の駐車・乗降のしやすさ
・周辺環境の実際の様子
・日当たりや風通し
・エレベーターがあること契約時の注意点
・高齢者一人暮らしの場合は家族との連名契約も検討
・階数は災害時も考慮して決める
・初期費用だけでなく月額費用も含めた予算設定
・契約期間と更新条件の確認

まとめ:高齢者の賃貸マンション探しは時間をかけて慎重に

高齢者の賃貸マンション探しは、一般的な賃貸探しとは異なる配慮が必要です。
私の場合、最終的に母は自宅から徒歩10分のマンションに無事入居でき、元気に暮らしていましたが、度重なる転倒で足腰の衰えが顕著になり2024年に老人ホームに入居しました。⇒後日、記事にアップの予定です。

重要なのは、高齢者特有のニーズを理解し、それに対応できる物件と業者を見つけることです。
多少時間がかかっても、複数の業者を回り、実際に物件を見て、納得のいく選択をすることをお勧めします。

特に浴槽の深さや段差など、若い世代では気にならない点も、高齢者にとっては大きな問題になる可能性があります。
内見時は高齢者の視点に立って、細かくチェックすることが大切です。

また、「高齢者一人暮らし」を理由に断られるケースもありますが、諦めずに複数の物件にあたることで、理解のある大家さんに出会える可能性があります。

皆さんの親御さんにとって最適な住まいが見つかることを願っています。