高齢の母を自宅に呼び寄せるため、実家の売却を検討されている方はいませんか?
私も2017年に86歳の母を自宅マンションに呼び寄せるため、築40年の実家を売却した経験があります。
当時はインターネットにあまり詳しくなく、不動産会社選びから売却完了まで手探り状態でしたが、最終的には希望に近い価格で売却することができました。
この記事では、実家売却の具体的な流れと費用について、私の実体験をもとに詳しく解説します。
実家売却を決めた背景と状況
2017年3月、86歳になる母を60km離れた実家から私の自宅マンションに呼び寄せることを決めました。
母の一人暮らしが心配になったことと、日常的なサポートが必要になったためです。
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実家は築40年、41坪の一戸建てでしたが、建物の老朽化が進んでおり、解体が必要な状態でした。
母の引越しと並行して実家の売却を進めることになり、まずは信頼できる不動産会社探しから始めました。
不動産会社の比較検討プロセス
当時の私はインターネットにあまり詳しくなかったため、実家に投函されていたチラシを頼りに不動産会社を探しました。
検討したのは以下の3社です。
①福屋不動産
チラシで知った地元の不動産会社でしたが、会社について調べてみると評判があまり良くありませんでした。
そのため、最初の段階で候補から外すことにしました。
②近鉄不動産
電話で問い合わせをすると、担当者が詳しく説明してくれました。
・売却価格(仮):950万円(41坪×23万円)
・解体費用:110~120万円
・仲介手数料:売却価格×3%+6万円
・司法書士費用:2万円+印紙代
・境界指示設置料:10万円
・動産撤去費用:別途発生
しかし、後日再度電話をかけた際、担当者が私のことを覚えていませんでした。
この対応に不安を感じ、候補から外すことにしました。
③住友不動産
自宅まで来てもらい、詳しい説明を受けました。
・売却価格(仮):920万円(41坪×22万円)
・解体費用:約100万円
・仲介手数料:売却価格×3%+6万円+消費税8%
・登記費用:35,000円
・印紙代:5,000円~10,000円
・境界整備料:1本20,000円×3本=60,000円
・動産撤去費用:約30万円
担当者の対応が丁寧で、費用の内訳も明確だったため、住友不動産に決めました。
| 不動産会社 | 査定価格 | 対応評価 | 選択結果 |
|---|---|---|---|
| 福屋不動産 | – | 評判が良くない | 候補から除外 |
| 近鉄不動産 | 950万円 | 担当者が顧客を覚えていない | 候補から除外 |
| 住友不動産 | 920万円 | 丁寧な説明、費用が明確 | 契約決定 |
媒介契約の種類と選択
不動産会社に売却を依頼する際は、媒介契約を結ぶ必要があります。
契約には以下の3種類があります。
・専属専任媒介契約
・専任媒介契約
・一般媒介契約
住友不動産の担当者によると、専属専任媒介契約では、売却物件の情報をホームページや提携サイトに登録するだけでなく、新聞折込広告などの積極的な営業活動も行ってくれるとのことでした。
ただし、この契約では他の不動産会社に並行して売却を依頼することはできません。
契約期間は3ヶ月間で、その間に売却できなければ他の不動産会社に変更可能です。
2017年5月19日に専属専任媒介契約を締結しました。
売却希望価格は950万円に設定し、最低でも920万円で売却できればと考えていました。

売却活動の経過と購入希望者の出現
契約後、毎週「営業活動報告書」が送られてきました。
この報告書により、どのような営業活動が行われているかを把握できたのは安心材料でした。
2017年7月7日、第7回目の営業活動報告書が届いた当日、担当者から電話がありました。
900万円で購入希望者が現れたとのことでした。
希望価格950万円から900万円では50万円のプライスダウンになります。
そこで、920万円なら売却OKと返事をしました。
価格交渉と売買契約の詳細
2017年7月13日に担当者から「資金計画書」を受け取りました。
最終的な受取分と支払分は以下の通りです。
受取分
・売買価格:920万円
・固定資産税精算分:10,530円
支払分
・解体費用:80万円
・仲介手数料:362,800円(920万円×3%+6万円+消費税8%)
・登記費用(建物滅失費用含む):35,000円
・売買契約書印紙代:5,000円
・境界整備料:54,000円
・動産撤去費用:25万円
2017年7月29日、不動産会社の店舗で購入者と対面し、売買契約を締結しました。
この日の受取金額と支払金額は以下の通りです。
受取金額
・手付金:900,000円
支払金額
・仲介手数料(総額の約半分):190,000円
・売買契約書印紙代:5,000円

解体工事から引渡完了まで
売買契約締結後、実家の解体工事が始まりました。
解体が完了し、整地された状態になってから最終的な引渡しを行います。
2017年9月29日、指定銀行に売買双方と司法書士が集まり、残代金決済(振込)と「引渡完了確認書」への署名捺印を行いました。
これで全ての手続きが完了です。

売却にかかった総費用と期間
実際の売却スケジュールは以下の通りでした。
・2017年3月:地元不動産業者との打ち合わせ開始
・2017年4月下旬:母の引越し完了
・2017年5月19日:不動産媒介契約書締結
・2017年7月7日:購入希望者出現
・2017年7月29日:売買契約締結
・2017年9月29日:残代金決済・引渡完了
媒介契約締結から約1ヶ月半で売却が決まったのは想定よりも早く、満足のいく結果でした。
実家は私の自宅から60km離れていましたが、契約関連で3回現地に行く必要がありました。
引越し後の契約だったため、この往復が少し大変でした。
・希望価格に近い920万円で売却できた
・媒介契約から約1ヶ月半という短期間で売却決定
・週1回の営業活動報告書で進捗状況が把握できた
・担当者の対応が丁寧で安心できた
・チラシだけで不動産会社を選んだのは不十分だった
・インターネットで口コミや評判も調べるべきだった
・引越し前に媒介契約を結んでも良かったかもしれない
・複数の不動産会社により詳しく話を聞けば良かった
実家売却を検討中の方へのアドバイス
私の経験を踏まえて、同じような状況の方にアドバイスをお伝えします。
・必ず複数社で比較検討する
・担当者の対応や説明の丁寧さを重視する
・費用の内訳を明確に説明してくれる会社を選ぶ
・インターネットで口コミや評判も調べる
・実際に自宅まで来てもらい、直接話を聞く
・解体費用は物件により大きく変動する
・動産撤去費用も意外に高額になる場合がある
・仲介手数料には消費税がかかることを忘れずに
・境界整備が必要な場合は追加費用が発生する
・売却価格から諸費用を差し引いた手取り額で計算する
・高齢者の引越しと売却のタイミング調整が重要
・可能であれば引越し前に媒介契約を結ぶことも検討
・現地への往復回数を考慮して計画を立てる
・解体工事の期間も含めて全体スケジュールを組む
まとめ
高齢の親を呼び寄せるための実家売却は、感情的にも実務的にも大変な作業です。
しかし、信頼できる不動産会社を選び、適切な準備をすれば、スムーズに進めることができます。
私の場合、当初の不安とは裏腹に、想定よりも短期間で希望に近い価格での売却が実現しました。
特に重要だったのは、担当者との信頼関係と定期的な進捗報告でした。
現在はインターネットでより多くの情報を収集できるようになっています。
不動産会社選びの際は、チラシや電話だけでなく、ウェブサイトや口コミサイトも活用して、より慎重に検討することをおすすめします。
実家売却は人生の大きな決断の一つです。
この記事が、同じような状況にある方の参考になれば幸いです。

